パプリカというのは、ナス科の多年草ですが、日本など冬が寒い地域では一年草になります。

また、日本で「パプリカ」と呼ばれているのは、C.annuum のほうで、トウガラシやシシトウ、ピーマンなどが同じ仲間です。

そして、薬用に使う「パプリカ」は、C.frutescens で、この種類ではタバスコが有名です。

パプリカには、辛み成分カプサイシンが含まれていることから、血行をよくし、軟骨などに混ぜて塗ると筋肉痛や腰痛を和らげます。

パラアミノ安息香酸というのは、かつては「ビタミンＢｘ」と呼ばれていたものですが、葉酸合成の材料として、腸内細菌などの細菌類や、一部の動物の生存に欠かせない成分のことをいいます。

ただし、人間はパラアミノ安息香酸から葉酸を合成する酵素を持っていませんので、人間にとって必須の成分かどうかは明らかではありません。

なお、パラアミノ安息香酸は、食品では肉類や穀類に多いとされています。

パラアミノ安息香酸は、ヘルペス皮膚炎や尋常性白斑、高齢者の白髪、女性の不 妊などに効果があるとされていますが、厳密なヒト試験では確認されていません。

なお、パラアミノ安息香酸が足りなくなることで起こる病気（欠乏症）は知られていません。

□デュエッティ