ローズマリーというのは、地中海原産のシソ科の常緑低木のことで、細い枝の周りに、硬い針状の葉が対生します。

また、ローズマリーの葉はウッディーな香りを持っていることから、料理の風味付けや食用油、ビネガーの香り付けなどに幅広く使用可能です。

薬用にするのはローズマリーの葉で、抗アレルギー作用があるロスマリン酸や、抗菌作用を持つシネオールなどが含まれています。

なお、ドイツでは、ローズマリーのハーブティーを胃腸の不快感の治療薬として用いるほか、抽出液を塗ってリウマチの痛み止めに使われています。

ワイルドヤムというのは、「メキシコヤマイモ」とも呼ばれる、根にサポニンを豊富に含んだメキシコ原産のヤマイモ科の植物のことをいいます。

1940年代にアメリカの科学者が、ワイルドヤムの根を原料として、エストロゲンやプロゲステロンなど各種のホルモンを合成する方法を発明し、シンテックス社という製薬会社を設立して大成功をおさめています。

そして、この話からの連想によって、ワイルドヤムのサポニンそのものがホルモンとして働くという説が広がったのですが、実際にはホルモンのような作用はないとされています。

ワイルドヤムについては、更年期障害の諸症状の緩和や豊胸作用など、さまざまな効用がうたわれていますが、厳密なデータはないようです。

□メグスリノキ